８月26、27日に佐渡市✕YAMAPのドンデン高原ボランティアツアーが開催されました。

全国各地から来島した５名のゲストとドンデン高原をこよなく愛する守り人たちによるボランティア活動がメインのツアー。

今回の作業は二ノ段に残る鉄の杭の撤去。このあたりは風障ノッチと呼ばれる地形で、風当たりが強く草木が生えずに地面が削り取られていくため、以前緑化用のシートを貼り付ける工事が行われました。
そのときシートを固定するために打ち付けられた鉄の杭が現在も大量に残っていて、その杭が年月経過で浮き上がり、危険なのはもちろん景観的にも問題となっていました。

この杭を抜くというだけと一見単純作業と思えますが、その数の多さに驚き。２時間ほどの作業で５００本ほどを抜き取り、車で運搬出来る場所まで背負子で運びます。地元のガイド、カキ漁師、植物の専門家、佐渡トレッキング協議会など多くの方が協力してくださり、心温まる活動になりました。

本来なら草木が生えない環境に人工的に草を生やす緑化工事。数十年前には良かれと思って行ったことが、現在におちては本当に必要な工事だったか、 残骸を見ながら皆さんから意見が飛び交いました。

いま環境保護と思っている行動が数十年後から見ても本当に環境保護と言えるのかどうか、重いテーマを考えさせられるツアーでした。

佐渡市、YAMAPをはじめ、参加やご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。

佐渡アウトドアベースでは地元の方との協力関係を大切にしています。

地域との連携と貢献をテーマに、今後も引き続きこのようなツアーを開催いたしますので皆さまぜひご参加下さい。